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毛越寺(もうつうじ)は、中尊寺と並ぶ平泉観光の目玉の一つですが、実は何も無いというか、浄土庭園といわれる大きな池があるのみなんです。浄土庭園と共にあった平泉の栄華を誇る建物群は遠い昔に焼失し、今では痕跡が残るだけのちょっと寂しい風景でもあります。‥「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」、芭蕉が残した句が、妙にしっくり来るのですね。
子供の頃以来、久しぶりに来てみると、なんだか少し様子が変っていて、平成に建てられた立派な本堂があったり、お客さんが多かったり、頭の中にあったイメージと大分変っていて、ちょっと驚きました。
大体は庭園の中心にある池を一周するように見て回るコースが一般的で、それを行くと、昔あった建物の跡が、それを説明する碑(ひ)と共に点在しているのです。浄土庭園は、近代に多く造られている色んな木々を植えた華やかな庭園とは違い、シンプルな景色で、それでいて奥深い味わいを醸し出し、心落ち着くいにしえの景観を創り出しております。
‥ゆっくりと散策しながら歩いていると、突然、矢のように走るケモノが目の前に。それはどうやらリスのようで、数十メートルほど走ると、すぐに見えなくなってしまいました。そうこうしていると、団体さんがガヤガヤと後からやって来て、自然に前に押し出されるように去ってしまいましたが、ここに来たら俗世に惑わされず、自分のペースを守るのも、ここの楽しみ方だと思いますね。
‥だいたい、(入口脇にある宝物館も見て)小一時間ほどかかりました。
2009.10 |