よく晴れた冬の日、鳴子温泉の入口そばにあり、何となく見過ごしてしまいがちな宿、「弁天閣」にやって来ました。中に入り入浴をお願いすると、「内風呂ですか?」と問われ、何も考えていなかった私は不意を突かれ、思わず「はい」と答えてしまいます。後で知ったのですが、露天風呂が貸切で別料金になっているようですね。
2011.02
建物は西館と東館とからなり、意外と大きく、中は特に複雑な構造になっているのです。
女将さんの案内に従い、4階の内湯に行ってみますと、浴室のドアを開けたとたんにプワ〜ンとアブラ臭が漂って参ります。見ると、まぶしい大きな窓の下に、長くて大きな湯船が、なみなみとお湯をたたえ横たわっておりました。桶で何回も掛け湯をし、気が済んだ頃に浸かってみますと、それはほんの少し黄色く色付いた、ヌルヌルする肌触りのお湯で、トロトロとした音を響かせながら掛け流されているのです。鳴子にしては、おとなしいお湯なんですが、本物なんですよね。
誰もいない鳴子の湯に一人浸かると、何か寂しいような、はかないような‥。窓の外の冬枯れの山々も眠り、何か寂しく感じまする。
帰り、なんとか見るだけでも出来ないか、と行ってみた3Fの露天風呂。ドアを開けると、ありゃ、そこは平地の地面。そしてその向こうに離れ的にある湯小屋。ドアに手を伸ばすも鍵がかかり、頑(かたく)なに私を拒み続けるのでございました。無念。
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉
源泉:弁天1号泉・弁天新源泉 混合泉 80.8℃ pH7.9 ナトリウム 422, 塩素 110, 硫酸 152, 炭酸水素 760, メタケイ酸
219 (分析:平成21年) |
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