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村山そば街道の有名処の「あらきそば」に突撃してみました。来てみるとそこは、周囲とは少し違った茅葺屋根の古民家なもので、そこだけがタイムスリップした感がある異様な雰囲気になっているのです。「はは〜」と敬服しながら中に入ってみると、すぐに火の点いた囲炉裏があり、おじいさんがそこで下足番をしているのでした。‥どうも、籠に入った番号札(洗濯ばさみ付)を靴に付けて、同じ番号の紙カードを持って座敷に上がる決まりになっています。
適当にテーブル席に着きますと、すぐさま係りのおばさんがやって来ます。すると有無を言わさず(蕎麦の事は何も聞かないで)、「ニシンは付けますか?」と尋ねてくるもので(意表突かれ成り行きで)「はい」と答えると、さっさと行ってしまうのです。ふと我に返り、メニューは無いのかなーと辺りを見回すと「うす毛利」と「むかし毛利」の2品のお品書きが柱に貼ってあるのでした(’毛利’はこのように書かれてありました)。たぶん何も言わなかった人は、自動的にうす毛利になるのだと思います。
しばらくすると、最初にニシンが出て来たので、その流れに乗って食べてみると、これが結構うまいのです。正月に食べるニシンのコンブ巻きの’ニシン’部分という感じの食品なのです。真っ黒なので恐る恐る食べてみると、骨があることも忘れてしまう程、スムーズに食べられました。
それから少し経って出て来た蕎麦は、なるほど「うすもり」だと思わせる、底の板が見える板そばです。食べてみると、とても腰のある、旨い蕎麦ですね。水車そば系と言ったら良いでしょうか。でも、つゆの香りが何故か感じられないのです。初めに食べたニシンの味が、強力に私の舌を麻痺させたのかもしれません。ニシンは後で食べるべきでした。あ〜、失敗したな〜っもう。
室内は小さな障子窓があるだけなので薄暗く、電気が点けられておりました。なので写真も暗くなってしまい、どうもスミマセン。
2003.12 |