9月、岩木山の麓、岩木山神社のすぐ隣にある温泉、百沢温泉(ひゃくざわおんせん)の「湯元・山陽」にやって来ました。で、宿に続く緩い坂の下の駐車場から旅館を見上げると、岩木山のすぐ下にあるようにも見え、しかも隣には神社があるもので、とってもご利益がある宿に見えて来ましてね~。
して館内に入ると、中はやけに静まり返っていて誰もいない気配なんですが、声をかけると「は~い!」と女将さんがちゃんと出ていらっしゃり、何か摩訶不思議な感覚に‥。
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それから、受付を済ませて浴場へ。と、誰もいやしないだろうと勝手に思い込んで浴室に入ると、おや、二人の先客がおいでになるではござりませぬか~。で、室内を見渡せば、少し違和感のあるピンクのタイル張りの内装で、その奥には壁一杯の湯船が設けられ、そこにまるで岩木山の豊富な雪解け水のようにも思えるお湯がバシャバシャと豪快に注がれ、掛け流されておりまして‥。
うぉー、なんだか凄いぞ~。と、お湯は笹色に濁ったもので、鉄の匂いを放ち、肌をこするとツルンツルンする(一浴目の気泡のせいか)、いろいろと強力な温泉なのです。そう、ここまでの遠い道程を車で走り続けて来て硬直した身体、安堵のため息をつくと、ゆっくりと溶けて行くようでしてね~。
あと、湯船からお湯が流れ出て行く所が、パイプの穴の一箇所のみになっており、写真では掛け流しには見えないかも知れなく‥。それと、(当時)脱衣所には硫黄泉とだけ書かれてありましたが、もっと色んな成分が入った、濃厚な温泉なのじゃないかな~と‥。
いや~、もう少しのんびりと隣の神社などをお参りして旅を楽しみたかった、そんな思いにさせる温泉で‥。また、遠くに来た感ありの、風情ある旅館なんでございました。
泉質:ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 低張性中性高温泉 源泉名:太田2号泉 43.2℃ pH6.6 |
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