東根温泉街から少し離れた住宅街の中にある、公衆浴場・沖の湯にやって来ました。外観が普通の民家にしか見えずちょっと不安になりましたが、玄関にちゃんと「沖の湯」の看板があったので、安心して突進致しました。
でも、玄関から中をのぞくと、シーンと静まり返っていて、人の気配が無いのです。一歩踏み出すと「ピンポ〜ン」とチャイムが鳴るのですが、誰も出てくる様子がありません。「こんにちは〜」と何度か声をかけると、遠くからトントントントンと誰かがやって来る足音が聞こえ、縁側の物陰から、こちらを窺(うかが)うように首だけ出している人影が見えたのです。どうも、夏休みの(中高生くらいの)お嬢さんのようでした。
2005.08
なんか、誰もいない他人の家に入っていくような、少し後ろめたい気分になりながら浴場に行きますと、やっぱりシーンとしていて、外の蝉の声だけが、やけに鳴り響いているのでした。
水音が聞こえなかったので、「えっ、お湯って流れてないの〜」と思いながら浴室に入ってみると、湯舟の奥にある四角い箱からお湯が流れているのですが、そのお湯はほとんど浴槽には入らず、外のタイルをはって何処かに消えて行くのであります。そして偶然にも(そのように見える)ほんのわずかだけ浴槽に流れ込んだお湯があり、そのお湯の熱さから微妙に適度な湯温に保たれているのでありました。
お湯は茶褐色で少しツルツルする肌触りがあり、ちょっぴり石油系の香りがする温泉です。注ぎ口では、ほんのわずかに硫黄の香りがするような気がします。
ここのお湯は、本当にもったいないです。結構豊富にお湯が出ているのですが、ほとんど捨てられているのです。そのまま湯舟に投入すれば熱いし、水で薄めると水道料金がかかるし、かといって井戸を掘るのもお金がかかるし、あ〜悩ましいです。
泉質:含硫黄・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉
源泉:東根温泉協同組合12号源泉 62.2℃ pH7.9 ナトリウム 370, 塩素 440, 硫酸 203, 炭酸水素 159, 硫化水素
1.4 (平成17年度検査分から含硫黄の表示が増えました) |
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