下北半島のつけ根にある大きな小川原湖、その東には淋代海岸(さびしろかいがん)と呼ばれる松林の続く長い海岸線、その2つに挟まれた細長い穏やかな平地に、静かに何気なく六川目温泉がありました。
日帰り温泉の他に旅館もやっているというので、今回は勇気を振り絞って泊りにやって来たのです。途中、小川原湖のほとりを走ると、特産の長いも畑が広がり、上空には米軍のジェット戦闘機(三沢基地)が轟音を立てて飛び交い、なんちゅうか、ここならではの光景が展開されているのです。
2005.10(宿泊)
中に入ると玄関ホールが結構広い造りで、真ん中に古いストーブがあり、少し休めるソファー等が置いてありました。そこから浴場へ入ると、入口は低い番台風にこしらえてあり、女湯側の人間とバッタリと目と目が合いそうで、なんか変な感じなのです。
見渡すと、ここも、この辺では多い、脱衣所と浴室の仕切りがガラス張りになっていて、かなり年季の入った体育館のような大きな空間を、男女別の浴室に分けて造られてあります。広い脱衣所、広い洗い場、その奥に大きな湯舟が2槽あり、カッパが「いや〜、その〜」と言う感じで座っておりました。古いカラン、古い体重計、全てが年代物なのです。女湯の脱衣所には、常連さんのお風呂セットが、たくさん並べてあったそうです。
お湯は赤黒い色をした、微妙にアブラ臭のする、大量に注がれ掛け流されているお風呂です。お湯の投入口の匂いを嗅ぐと、鉄の匂いもかなりしています。八甲ラヂウム温泉と似た色合いのお湯ですが、こちらは塩分が多く、強力な塩化物泉で、オイルを塗ったようにヌルヌルする肌触りがありました。
夕食は1F個室で致します。安い宿泊料金ですが、刺身、地元産ヒラメの焼き魚、メカブ、サラダ等の他に、ケンチン汁系のすいとんが付いて、かなりお腹が満足する量でございます。朝は小川原湖特産のシジミの味噌汁も出てきます。このように食事は満足できるものですが、かなり安いので、その他のところはちょっとワイルドな感覚なんですわね。
ここはどうも、女将さんとおばあちゃんと二人で運営しているようで、夕食の準備にはご近所さんと思われるオバサマ数人が手伝いに来ておりました。おばあちゃんは年をとっていて、この先が心配です。貴重な良い温泉ですが、浴場はかなり古くて広く、掃除や整備も大変なのだと思います。地域の財産として、自治体あるいはボランティアで、何とかならないものでしょうか、なんて考えてしまいますね。
泉質:ナトリウム-塩化物泉 高張性中性高温泉 源泉:六川目温泉 45.0℃ pH7.1 300L/m動力 ナトリウム 4368, カリウム 140, マグネシウム 232, カルシウム
294, 塩素 7730, 硫酸 315, 炭酸水素 311, メタケイ酸 162 |
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