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一関市内、磐井川の堤防沿いにある造り酒屋(世嬉の一)のレストランに行って参りました。表通りから奥の駐車場に入るとひっそりしていて、造り酒屋の建物が建ち並び、なかなか良い雰囲気をかもしだしておりました。
案内板に従って建物群の中に入って行くと広い中庭があり、そこにレストランの入口がありました。レストランは、酒蔵そのものの建物らしく、天井が高く、その上に蒸気抜きと思われる小窓が付けてあるのです。テーブルの中心に南部鉄瓶が囲炉裏の中に置いてあり、レトロで上品でシャレた感じのレストランになっておりました。
メニューには、もちろん地酒、地ビールが各種あり、食事は、餅、はっと、前沢牛のしゃぶしゃぶ等で、食事の内容は観光客用ではないでしょうか。でも、シャレたレストランなので、カップルやアベック(年代で分けてみました)も来ておりました。
もち膳を頼むと、意外と時間がかかった後に出て参りまして、食べてみると、バラエティーに富み、丁寧に作られたタレにくるまれた餅各種でございます。つきたての餅はおいしいですね。はっと膳の方は、東北人好みの、味の濃い食事で、はっとは薄味で、おまけ程度に付いている感じです。定食は、この「はっと膳」ということになるのでしょう。
そうこうしていると、静かに流れていたクラシック音楽が急に民謡に変わり、オジサンとオバサンが出てきて餅をつき始めるのでございます。餅つきをお客さんに勧めて、ワッショイワッショイなのです。
観光バスでやって来た団体さんの食事は、家宝餅(果報餅)になっていて、少し盛り上がっておりました。家宝餅は、餅の中に萩の小枝が入っておりまして、その枝が入っていたら当たりということになっております。
家宝だんご(果報だんご)or餅は、この地域の風習で、私は昔、当たりを出したくて、よく食べたものです。嫌になる程食べた後、ライバルのズンツァン(おじいさん)が「当だってだぁ」と(隠していた)小枝を出すのでございます。凄くがっかりする子供を見て、母が小細工して当たりを入れてくれる年もあったのですが、雰囲気でそれを察知した私は、母を怒ったものでございます。家によっては小枝ではなくて、ジェニコ(お金)を入れる場合もあるようです。
わたくしの食べた果報だんごは、小豆粥に米粉のダンゴで、萩の小枝が入っていて、初冬のある日(11月24日大師講)の夕食に食べておりました。小豆粥は塩味が強く、それがダンゴとマッチしていたように記憶しております。
いつものように、勝手に(小言のように)提案させて頂きますと、家宝餅の当りは一般客にも出して頂きたいですね。当りには、お土産用の果報餅を進呈する。各店でやって頂ければ、最高ですね。この地域では餅文化を宣伝しているようですが、ただの餅は何処にでもあるので、果報だんご(餅)の町にしたいですね。遠い記憶、また食べたい果報だんごでございます。
2007.12 |